無能の幸福論

43年生きてきて、身をもって実証した事が一つある。

私は無能である、という事だ。

高校卒業後、就職から退職まで

高校卒業後、イラストの専門学校に2年通ったが、仕事には繋がらなかった。子供の頃から絵を描くのは好きだったが、上達はしなかった。

21歳の時に近所の工場に就職した。徒歩10分弱。近いから、というのが選んだ理由。他にやりたい事もなかった。

21年勤めたが、現場主任の価値観がどうしても受け入れられず、「この人間と仕事するくらいなら辞めた方がマシだな」と思い始める。そしてもう一つ、この時は他にやりたい事もあった。

一言で言えば、『社会貢献』

違法なものでなければどんな仕事も社会貢献だと思うが、もっと直接的にそれを感じられる仕事をしてみたい、と思い退職。養う必要のある家族もいないので、挑戦したい気持ちを優先した。

ただ今思えば。退職した事に後悔は全くないが、この無能を21年使ってくれた会社には非常に感謝している。

退職後はとりあえず興味のあった、警備業務に就く。

警備業は面白かった

商業施設の警備で、毎日色々な人間を見る事になる。

毎日閉店までフードコートにいる酔っ払い。

「お客様、フードコート閉店の時間になりました」「あ?何時閉店なんだ?聞いてないぞ」と、毎日同じやり取りをする。

ロッカーを占拠するホームレスは、ほぼ毎日閉館直前に駆け込んでくる。大量の新聞紙の収納場所としてロッカーを利用しているようだ。

面白い仕事だったが、一つ苦手な業務があった。車の誘導、案内だ。

私は運転免許も持ってないので、この辺りがどうしても苦手だった。結果何事にも至らなかったが、一歩間違えば事故になっていたようなミスもあった。

1年半程で警備を退職。その後、介護職に就く。

介護職はやりがいもあった。が・・・

老健で半年務めた。仕事自体はやりがいのあるものだったが、職場の人間が著しく合わず、うつになって退職。

今までの職場で遭遇した合わない人間というのは、感情的な言葉を人に対して『平然と』吐く人間。あとは相手によって著しく態度を変える人間

正直、こういう人間には僅かも共感出来ない。が、どこにでもいるし、職場に一人二人いるのも仕方ないのも分かる。耐えてここまで社会人やってきた。

だが最後の職場は特にひどかった。この人間達のチームに身を置いているという事に耐えられなくなった。本当に、いい人も数人はいたけど。

世間が悪い、他人が悪いと言いたい訳ではない。

結局私が、どんな仕事でも覚えは良くなかったし、一般の人達が普通に出来る事、耐えて頑張ってる事も、私には出来ないし、耐えられないのだ。

挑戦してみた結果、たどり着いた答えは

社会貢献するには相応の能力が必要で、気持ちだけでは出来ない。私にはその能力がなかった、という事。気持ちも、かな。

無能が無理してやる事はない。身の丈に合わない背伸びはしなくていい。

今後はいかに楽に、穏やかに生きるかだけを考えればいい。

現時点で社会復帰は1ミリも考えていない。しばらくは貯金で暮らし、貯金が尽きた後の事はもうなるようになればいい。人生の中であとやるべき事は、うちの犬を看取る事だけだ。それさえ出来ればミッションコンプリートだ。

という現状だが、やってみたいと思った事に挑戦した、その事に後悔はない。やらずに今も工場にいたら、間違いなく後悔してたと思う。

どうか皆様、後悔の少ない人生を過ごしてください。

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